守破離を意識すると今よりずっと成長しやすくなる
今までの振り返りをしていた際にふと思ったことについて、言語化していく過程で どうすれば学習が捗るかというのが自分の中で明確になったので書きます。
守破離
修業における段階を示したもの。
- 「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
- 「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
- 「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
守破離の例
- 守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前) ~自律的に作業を遂行できる(1人前)
- 破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
- 離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)
守について
- 新しく何かを始める場合は必ず守から始まる
- ほぼなにもできない/なにも知らない状態
- 基礎/基本的な知識が足りない
守の状態での課題
- 学び方を知らないので学ぶことができない
- なにから学んでいいかわからない
- ついつい簡単そうなものに手を出してしまいがち
- (1週間で話せるようになる英語)
守の課題に対しての解決方法
- いい師匠を見つけて、師匠から学び方を学ぶ
- 一番力を入れないといけないところは いい師匠を見つけること
- 師匠が見つからない場合は知見がある人に オススメの書籍を聞くぐらいはやる
守の時に意識しておくと良いこと
- まずは全体像を掴めるようになることを意識
- 基礎力をつけることを意識
- 素直になる
- 師匠からのフィードバックは素直に受け入れて実行
- 自分の持ってる知識から かなり離れてしまうアレンジはしないようにする
守の時の禁止事項
- 複数箇所から情報を得る
- 色々な人の意見を鵜呑みにして 色々なことに手を出す
- 複数のブログや複数の書籍を読み漁る
- 理解できない範囲でのアレンジ
- 基本がわかってないのにアレンジしたら もっとわけわからなくなる
- わかる範囲でのアレンジは良い
破について
- ある程度自分で仕事ができるようになってるはず
- この部分で非常に成長が止まりやすいところ
破の状態での課題
- 今まで通りやってるだけじゃ成長しなくなってくる
- 業務も今持ってる知識だけでも こなせてしまう状態
- 課題に対してのアプローチ方法が単調になりがち
- ある程度できるようになったので努力することを辞めてしまう
破の課題に対しての解決方法
- 大量のインプットと少量のアウトプットを意識
- アウトプットを意識して、大量にインプット
- インプットした情報から得たエッセンスを 元に色々試してみる(少しだけアレンジ)
破の時に意識しておくと良いこと
- 自己客観視する(周りからの自分の把握)
- 社内/社外問わず、色々な人を見てみるのもあり
- 周りに優秀な人がいないなら転職するのも一つの選択肢
- 徹底的に質を意識
- うまくいってる/いってないに関わらず 振り返りを行い改善
破の時の禁止事項
- 周りを見ずに自分ができると思い込む
- インプットせずにアウトプットすること
- 結果ほぼ何も身につかない
- アウトプットせずにインプットすること
- 学習した結果を自分のものにすることができない
離について
- 自分の中で「なんとなく良い感覚」というものが 備わってくる
- 周りからも頼りにされやすい
離の状態での課題
- 再現性の担保ができない
- 再現性や論理性が求められることが多い
- やり方をうまく人に伝えることができない
- うまくいく理由を説明できない
離の課題に対しての解決方法
- 抽象化、言語化を意識する:
- 本読んだり
- 思ったことをずっとメモったり
- パターンランゲージの本見るといいよ
- 人に教える
- 教えるときに抽象化されたり、言語化されることが多い
離の時の禁止事項
- なんとなくでいいやと抽象化、言語化を諦めてしまう
- 現実的には言語化できないものもあるが、言語化できるものもかなり多い
補足
よくやる間違い
- エンジニアからエンジニアリングリーダー/マネージャーになった際に破や離から始めてしまう
- 職種や役割が変わった時は必ず守から始めると良い
- うまくいってるからって努力をやめてしまう
- 本質理解せずに著名の人のやり方をなんとなく真似る
- ちゃんと理解せずに小手先のテクニックだけを続ける
- それでもある程度の成果は出てしまうから仕方ない部分もある