今後、デザイナーの市場価値はもっと上がる

社内のSlackで話題に上がったので、思ってることを書いてみる。 僕の感覚ベースで書いてます。

最初はこんな感じの雑な会話から生まれました。 f:id:suthio:20171114163949p:plain

これまで

今まではエンジニアでないとアプリケーション開発ができないほど開発というものは難しすぎました。 そもそも、エンジニアリングスキルが高くないとプロダクト開発を行うことができませんでした。 少なくとも、片手間でできるほど、容易なものではありませんでした。

こういった場合はアプリケーション開発においてはエンジニアリングが最重要になります。
これまでは 「エンジニア一人でプロダクトが作れる世界」 でした。

今はどうか

よく、僕の周りでは「エンジニア、一人ではプロダクト開発ができなくなった」と言われてます。

現在、プロダクトの複雑性や求められるものは増えましたが、プロダクト開発における難易度はぐっと低くなっているように見えます。
理由として挙げられるものとしては例えば、以下のようなものがあると思います。

  • AWSやHerokuなどのクラウドやPaaSなどができて、インフラ構築が必要ないもしくは簡単に行うことができるようになった
  • Railsなどのフレームワークを使うことによって、設定ファイルを書くみたいに容易にWebアプリケーション開発ができるようになった
  • Webサイト(ブログ、Qiitaなど)の内容をコピペしたり、Gemなどのライブラリを使えばある程度の機能は実装が可能になった

本当に開発という面ではハードルがぐっと低くなりました。これはとっても素晴らしいことです。

上記によって、ある程度のアプリケーションならエンジニアリングをちゃんと学んでない人でもアプリケーション開発ができるようになりました。
また、作るだけでいうとそこまでエンジニアと非エンジニアで大きく見た目で変わるものではなくなってます。
(例えば、いいアーキテクチャ設計かどうかはユーザーからは絶対見えない)

ユーザーの関心事はこのプロダクトはどんな課題をどう解決してくれるのか、面白いのかといった点になると思ってるんですが、

そこで優位性となるのがサービスデザインだったり、プロダクトデザイン、UXデザインとなるんじゃないかなって思います。

ユーザーはどういう機能を欲しがってるんじゃないかという設計ではなく、 どういったサービスを体験したいんだ という想いを一気通貫して作ることができる人材って今だとデザイナーと呼ばれる人材がもっとも近いんじゃないかと思っています。
(そういったものを包含してる職種名が現在存在してない)

また、先ほど、「一人でプロダクト開発できなくなった」と書きましたが、 正確にいうと、 「エンジニア一人ではプロダクト開発ができなくなった」 ということだと思っていいと考えてます。 = エンジニアリングスキルだけでプロダクト開発はできなくなった。

ちょっと前だと「ひとりぼっち惑星」というアプリは元々デザイナーの人が作ったらしいと聞いてます。このアプリは絶対機能ベースで考えてたら思いつかないなーって思いましたし、細部までこだわっていて、これはデザイナーじゃないとここまでこだわってないなって思って感動したのを覚えています。

このようにプロダクトデザインからUI、UXまで一気通貫して理解して作ることができるのがデザイナーという職種だと思っていて、一気通貫して作れることが重要だと思っているので、プロダクトデザインだけちょっとできるビジネスマンみたいな人にはできないんだろうなーって思ってます。

今回、デザイナーという職種名を書きましたが、趣味の延長線上のちょっと絵を描くのがうまい人達は今後、 デザイナーという職種名ではない名前 に変わってくると思います。